product いなばの特産品

トマト(なす科)

kitchen garden

品目特性

  • 生育には強い光を必要とし、光不足は着果不良・落下・空洞果などが発生しやすくなる。
  • 開花結実期は昼温25~30℃、夜温10~20℃が適温。30℃以上は着果や果実肥大が悪化する。
  • 発根力は強いが過湿には弱いため、排水の悪い圃場では排水対策を講じ、高ウネとする。

 

作型

 

施肥(1aあたり)

肥料名 合計 元肥 追肥 備考
1回目 2回目
完熟堆肥 200 200     1回目:第3花開花
2回目:第5花開花
セルカ2号 12 12    
いなば有機 18 16 6 6

 

栽培管理

ほ場選び
  • 水持ちと水はけがよく、土層の深い圃場を選び、予め堆肥を混和しておく。
  • 定植10日前までに、元肥をよく混和し、ウネを立てる(ウネ幅120cm前後)。
  • 病害発生や湿害を抑えるために、マルチでウネ全体を覆う(定植1週間前までに)。

 

定植
  • 株間45~50cm、条間60cmの2条植えとする。
  • 定植適期は、第1花が咲き始め頃で、花が通路側になるようにして浅植えにする。

 

 

整枝
  • 整枝は1本仕立てが基本とし、主枝を支柱に誘引していく。また、各葉のわきから出てくるわき芽は、第1花房の着果が確認できた頃から、晴天日に手でかき取る。

 

ホルモン処理・摘果
  • 草勢が強すぎて着果しにくいときや、開花前後に低温(13℃以下)や高温(32℃以上)で受精が不安定な時は、3花以上開花した状態で、トマトトーン100倍液を霧吹きで散布する(ただし、生長点にかからないように、重複散布しないようにする。)
  • 果実がピンポン玉ぐらいになった頃、果形の良いものを1~2番果で3個、それ以降は4個残し摘果する。ただし、樹勢に応じて着果数を調整する。

 

 

病害虫防除

アブラムシ類
  • 成虫、幼虫が葉や茎や果実の汁を吸うので、株が弱る。
  • モモアカアブラムシやジャガイモヒゲナガアブラムシなど、数種類が発生する。体色は種類によって、灰色・緑色・赤色などさまざまで体長0.5~3mm。
  • 汁を吸って糖分を含む液体を排泄するため、多発すると排泄物の上に黒いカビ(すす病)が発生する。また、汁を吸うときにウイルス病を媒介する。

 

収穫

  • 果実全体が赤く完熟したものから収穫する。早取りすると、品種によっては酸味が残り、食べたときに酸っぱく感じてしまうことがあるので、着色には注意する。