オクラ(アオイ科)
kitchen garden
品目特性
- 25~30℃と高温には強いが、最低気温10℃以下では生育が停止し、落花も多くなる。
- pH6.0~6.5の弱酸性が適する。
- 直根性の植物なので移植栽培には向かず、耕土の深い肥沃な土壌が適する。
- 連作するとネコブセンチュウの被害を受けやすくなる。
- 多湿を嫌うため、排水の良いほ場で栽培する。
作型
施肥(1aあたり)
肥料名 | 合計 | 元肥 | 追肥 | 備考 |
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完熟堆肥 | 200 | 200 | 元肥を少なめにし、初期生育を抑え気味にする。 追肥は3週間おきに行う |
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セルカ2号 | 10 | 10 | ||
いなば有機 | 5 | 5 | ||
燐硝安加里S604 | 10 | 2×5回 |
オクラの生育は、一番花が開花する頃までは比較的生育が遅い。この生育初期の頃から過繁茂になると、着花・着莢が悪くなる。そのため、元肥は少なめにし、初期生育を抑える。
栽培管理
ほ場選び
- ほ場は日当たりがよく排水性の良いほ場を選ぶ。
- 早まきや早植えをする場合はマルチやトンネルなどで地温を確保しておくこと。
定植
- 条間45㎝、株間25㎝で2条の千鳥になるようにし、1穴あたり3~4粒まきとする。
摘葉・整枝
- 収穫期の莢の下にある葉を1~2枚残して摘葉する。
- 必ず草勢を見ながら行い、樹勢が強い場合には下の葉は残さず、着莢節位までの葉を摘葉し、弱い場合は着莢節位の下3枚程度の葉を残して摘葉する。ただし、本格的に摘葉し始めるのは梅雨明け以降からとする。
- 側枝は基本的に放任とし、込み合うようであれば摘み取る。
病害虫防除
アブラムシ類
- 成虫、幼虫が葉や茎や果実の汁を吸うので、株が弱る。
- ワタアブラムシが主だが、体色は黄色・紺色・黒色などさまざまで体長0.5~2mm。
- 汁を吸って糖分を含む液体を排泄するため、多発すると排泄物の上に黒いカビ(すす病)が発生する。また、汁を吸うときにウイルス病を媒介する。
収穫
- 開花から3~5日後が収穫の目安。
- 収穫期に莢にある毛で手がかぶれることがあるので、収穫する際には手袋をする。