product いなばの特産品

そらまめ(マメ科)

kitchen garden

品目特性

  • 生育適温は15~20℃だが、幼苗期は寒さに強く、5℃以上であれば生育し、0℃になっても寒害を受けることはない。しかし、着果したさやは低温に弱く、0℃では落ちてしまうか発育障害を受けてしまう。
  • ウイルス病にかかりやすいので、アブラムシ防除を心がけること。
  • 土壌の適応性は広いが、乾燥すると生育や収量が低下する。

 

作型

 

施肥(1aあたり)

肥料名 元肥 追肥 備考
1回目 2回目
完熟堆肥 200     <追肥>
1回目:3月
2回目:4月
セルカ2号 6   4
いなば有機 4    
NK化成E989   2 2

※マメ科の作物の中では肥料を必要とするので注意する

 

栽培管理

ほ場選び
  • 過乾・過湿に弱い作物なので、かん水が可能で排水良好なほ場が望ましい。

 

播種
  • 播種期は10月10日頃。直まきもできるが、発芽や初期生育をそろえるために地床かポットで育苗を行う。
  • おはぐろを下にし、斜めになるようにまき、1cmくらい覆土する。
  • 地床の場合は6cm×6cmの間隔で種をまく。
  • ポットの場合は9cmポットに2粒まきをし、定植前に2本の苗を1本にする。

 

定植
  • 定植は10月25日頃で、遅くとも11月5日までに行う。
  • 畝幅80cm×株間40cmの1条植えもしくは、畝幅150cm×株間40cmの2条植えとする。

 

整枝管理
  • 親茎は花の着きが良くないので、降雪の心配がなくなる2月下旬頃から摘芯する。
  • 草丈が50~60cmに伸びてきたら太い枝を残して7~8本に整枝する。
  • 倒伏防止と実の充実を図るため、本葉20枚くらいになったら先端の茎葉20cmほどを切り取っておく。

 

かん水
  • 開花期以降の乾燥は、着莢に影響を及ぼしたり、シミ症などの生理現象を招いたりすることがあるので、乾燥が続くようなら通路かん水を行う。

 

病害虫防除

アブラムシ類
  • マメアブラムシ、ソラマメヒゲナガアブラムシ、エンドウヒゲナガアブラムシの3種類が主に発生する。1~3mm程度の大きさ。
  • 茎や葉や莢にたくさん群がって葉の汁を吸い、多発すると株の生長が止まる。

 

収穫

  • 開花後60日くらいが収穫適期。さやの毛がなくなり光沢が出てきて、背すじが色づき、さやが下を向いたころ。
  • 収穫適期は短く、おはぐろが黒くなってしまうと取り遅れになるので注意をする。