プリンスメロン(ウリ科)
kitchen garden
品目特性
- 育苗から本ぽ生育まで高温を好むので温度管理(トンネルの換気管理)が大切
- 適温は昼間:26~28℃、夜間16~18℃
- 雌雄異花なので確実に着果させるには人工授粉が必要。交配から35~40日で収穫。
- 適期に摘芯・整枝管理をおこなうことで、玉太りのよい良果が生産できる。
作型
施肥(1aあたり)
肥料名 | 合計 | 元肥 | 追肥 | 備考 | ||
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1回目 | 2回目 | 3回目 | ||||
完熟堆肥 | 100 | 100 | 1回目:1番果がおおむね着果した頃(つる先) 2回目:1番果が肥大終了~2番果が着生頃(通路) 3回目:2番果が肥大終了~3番果が着生頃(通路) |
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セルカフレンド | 10 | 10 | ||||
いなば有機 | 8 | 8 | ||||
ダブルクイックNN660 | 4 | 2 | 1 | 1 |
栽培管理
ほ場選び
- 畑全体に元肥を施し、全体を耕うんし、幅2mの畝(排水を良くする為かまぼこ型)を作っておく。
- 雑草防止と地温確保(15℃以上)のため、黒マルチを張る。
定植
- 数日前から好天がつづき、地温・気温とも温かい日の午前中に植える。
- 株間は70cm程度とし、根鉢の表面を押さえないように浅植とする。
- 活着促進のためにキャップを設置する。
整枝
- 子づるの伸長にあわせて少しずつ敷きわらを敷く。
- 第1節の子づるははやめに除去し、第2・3・4節の3本の子づるを伸ばす。なるべく生育のそろったものを残す。子づるは左右2:1にY字状に誘引・配置する。子づるから発生する5節までの孫づるははやめに摘除する。着果節位は子づるの第6・7・8節とする。
- 子づるが畝の肩の手前15cmに伸びてきたら摘芯をおこなう。摘芯する天葉は3cm以内の小さいうちにおこなう。
- 孫づるに着果雌花が確認されれば雌花の先の葉1枚残し摘芯する。
- 着果に使用しない孫づるは草勢や葉の繁り具合をみながらはやめに摘除する。
人工授粉
- 雌花の開花当日、朝のうちに交配する。雄花の花びらを取除き雌しべの柱頭に花粉をなすりつけたり、筆で雌花(両性花)をなでてまわる。ホルモン処理で着果させる方法もある。
- 幼果が鶏卵大のころ変形果などを摘果し、縦長の良果を残す。
病害虫防除
べと病
- はじめ、淡黄色の小斑点ができ、やがて葉脈に囲まれて角張った黄褐色斑点になる。激発すると、葉面全体が黄褐色して水分を失って破れやすくなり、葉脈から巻き上がって枯れてくる。
- 湿度の高い条件下では、葉裏に紫黒色のかびが生える。
つる割病
- はじめ、茎頂部に萎れが生じ、次第に株全体が萎れるようになる。茎では、はじめ地際部が暗緑色水浸状でくぼんだ状態となる。茎はやがて淡褐色となり、所々に裂け目を生じ、表面に鮭肉色のヤニや紅色の紛状物を生じる。
収穫
- 収穫は着果後35~40日くらいで、適期に収穫するために試食や糖度検査をおこなう。
- 外観による収穫適期の判定としては、①結果枝の葉の葉脈間が退色・黄化する。②果皮が黄緑色から蝋白色になる。③果梗部に離層が入る。④果梗部が黄色くなる。などである。
- 収穫は早朝におこない果実の温度を上げない。