すいか(ウリ科)
kitchen garden
品目特性
- 野菜のうちではもっとも強光を好む。
- 生育適温は25~30℃。しかし盛夏期には高温すぎて品質が低下する。
- 砂質から粘土質まで、土壌の適応幅は広く、乾燥には強いが多湿には弱い。好適pH5~6.5
- 連作障害がでやすい。ユウガオ台などに接ぎ木されたものが耐病性も付与され、連作可能。
作型
施肥(1aあたり)
肥料名 | 元肥 | 追肥 | 備考 | ||
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1回目 | 2回目 | 3回目 | |||
完熟堆肥 | 100 | 1回目:定植1か月後 2回目:開花前7日前 3回目:摘果後 |
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セルカフレンド | 8 | ||||
いなば有機 | 8 | 2 | 2 | 3 |
栽培管理
ほ場選び
- 畑全体に元肥を施し、全体を耕うんし、幅2mの畝(排水を良くする為かまぼこ型)を作っておく。
- 雑草防止と地温確保(15℃以上)のため、黒マルチを張る。
定植
- 数日前から好天がつづき、地温・気温とも温かい日の午前中に植える。
- 株間1.5mとし、鉢の土と地表面の高さを合わせて定植する。
- 定植後に十分かん水し、ポリテントをかける。必ずマルチと密着させて湿度が抜けないようにする。
整枝
- 子づるの伸長にあわせて少しずつ敷きわらを敷く。
- 本葉5枚前後で親づるを摘心する。その後、主枝となる太いつるを5~10本ほど確保したら、株元から5節までに発生した細いわき芽を除去する。
- 目標着果節位は20節前後(株元から1.5m程度)とし、それ以前の節位に咲いた花や着果した果実は早めに除去する。
人工授粉
- 目標節位に雌花がついたら、雄花の花粉をつける。目標の収穫玉数よりも多めに着果させておく。
- 受粉は早朝に行うこと。
- 縦長で変形の少ない果実を選び、株あたり2~3果程度に摘果する。
病害虫防除
べと病
- はじめ、淡黄色の小斑点ができ、やがて葉脈に囲まれて角張った黄褐色斑点になる。激発すると、葉面全体が黄褐色して水分を失って破れやすくなり、葉脈から巻き上がって枯れてくる。。
- 湿度の高い条件下では、葉裏に紫黒色のかびが生える。
炭そ病
- 葉では、淡褐色で水浸状の小斑点が生じ、のちに拡大して暗褐色で輪紋のある病斑を形成する。
- 茎では、くぼんだ円形から楕円形の病斑を形成していく。
- 果実では、円形の水浸状病斑が生じ、やがて黒褐色のくぼんだ病斑となる。
収穫
- 成熟した果実は肩が張って光沢が増す。交配後40~45日前後で収穫期となるが、試し切りをして熟度を確認してから収穫する。